喜劇役者でタレントの伊東四朗(89)が、2027年6月15日の90歳(卒寿)の誕生日をもって芸能活動を引退する。今月1日に発表した引退について、伊東は10月3日、東京・文化放送でレギュラー出演するラジオ番組「伊東四朗 吉田照美 親父・熱愛(パッション)」の生放送後に取材に応じ、引退決断の理由や約70年の芸能生活を振り返る”爆笑会見”を繰り広げた。集まった約50人の報道陣に「うわー、驚いた。なんか有名人になったみたいだな」と第一声を放ち、最後までエンターテイナーらしく会場を笑わせた。
伊東四朗はなぜ引退を決断したのか?
引退の理由について、伊東は「若いころから、90になったらやめようと思っていた。黙ってやめるのもひきょうなので」と、真剣な表情で説明した。
今月1日に発表した文書では「『眼、耳、脳、腰、膝…』すべてが急速に退化」していると率直につづった。この日の会見でも、補聴器を着けていることを明かし、途中で「あっ、電池が切れた!」と弱ってきた体を自ら笑いに変える明るさは健在だった。
家族の同意も引退を後押ししたという。「妻は全面賛成。3人の息子たちも」と明かし、家族一丸となって引退を迎えることを語った。
引退撤回をちらつかせる場面もあったが、「はっきり決めたことはそうするのが信条ですから、辞めることを辞めるというのはないです」と断言。「これからいいじいさんになろうと思います」と宣言した。
10月3日の”爆笑会見”で何が起きたのか?
3日のラジオ生放送では、リスナーから引退を惜しむ声が数多く届いた。「スッキリやめさせてもらえるかなと思ったら、とんでもない話。(引退を)撤回しようかな」と話して爆笑を誘い、喜劇役者の真骨頂を見せた。
会見の冒頭、取材場所に現れるなり「うわー、驚いた。なんか有名人になったみたいだな」とおどけてコミカルなポーズを取ると、集まった報道陣から拍手が起きた。「今のうちに笑っておいてください。引退翌週もラジオ出てたら笑ってください」とジョークを飛ばし、会場を何度も笑わせた。
この日の放送で、来年6月12日放送回が最後の出演となることも正式にアナウンスされた。1997年から始まった「親父・熱愛」は29年続いた長寿番組。健康で元気に話せる秘訣を聞かれると「秘訣というのはないからいいんじゃないですか。女房の作った飯がうまいって食べていれば間違いない」ときっぱり答えた。
そして会見の締めくくりでは、「私に『国民的』は似合わない。日本一の脇役になりたいとは思ったけど、主役をやりたいなんて考えたこともない」と語りつつ、「ただこの日ばかりは主役。これを主役と言わずして何と言うか」。最後は自らが大笑いし、爆笑会見を締めくくった。
伊東四朗の代表作と約70年の軌跡とは?
約70年の芸能生活で、伊東は喜劇からドラマまで幅広い作品に出演してきた。印象に残っている作品について、会見では「小松(政夫)とキャンディーズとやった『みごろ!たべごろ!笑いごろ!』(1976~78年)かもしれません。日本の教育にはけしからんと私のところにも(抗議が)来ました」と笑いながら振り返った。
多くの人に称賛を浴び、世界的にヒットしたNHK連続テレビ小説「おしん」(1983年)については「(みごろ!-の)『電線音頭』に出た人が不思議でしたね。よくやったなと思いますよ」と語った。
伊東は自身を「怖い顔なので、普通は喜劇に向いていませんよ。本当なら敵役1本」と分析しつつ、にじみ出る面白さで視聴者を笑顔にし、人気者の地位を確立してきた。約70年にわたり日本の芸能界を支えてきた、日本一の脇役の軌跡に幕が下りようとしている。
引退後の計画は?テニス再開と「いいじいさん」宣言
引退後について、伊東は「もう一回テニスをやってみようかな。55歳から75歳まで20年間やった。なんとなくできる気がするので、全米オープンに行ってみよう」と衝撃発言で笑わせた。錦織圭選手も引退したことに触れ、「(テニスに)復帰するか」と以前やっていたテニス再開への意欲を見せた。
「これからはいいじいさんになろうと思います」。喜劇役者として生涯笑いを届けてきた伊東四朗は、最後までエンターテイナーとして、そして穏やかな笑顔で残り約8か月の活動に向かう。
よくある質問
伊東四朗はいつ芸能活動を引退するのですか?
2027年6月15日、90歳(卒寿)の誕生日をもって芸能活動を引退します。引退は2026年10月1日に発表されました。
10月3日の会見はどこで行われたのですか?
東京・文化放送で、レギュラー出演するラジオ番組「伊東四朗 吉田照美 親父・熱愛(パッション)」の生放送後に取材に応じました。約50人の報道陣が集まりました。
引退を撤回する可能性はありますか?
伊東本人は「辞めることを辞めるというのはないです」と撤回を否定しています。会見では「撤回しようかな」とジョークを飛ばしましたが、決意は固いようです。
ラジオ「親父・熱愛」の最後の出演はいつですか?
2027年6月12日放送回が最後の出演となることが正式にアナウンスされました。1997年に始まった同番組は29年続いた長寿番組です。