プリウス一部改良、雪道モード新設も「物足りない」の声
新走行モード「スノーエクストラ」、評価は二分
この記事のポイント
- トヨタは2026年7月1日、「プリウス」の一部改良モデルを発売した。
- 4WDモデルには雪道での安定性を高める新モード「スノーエクストラ」が採用され、雪国のユーザーから好評の声が寄せられている。
- 一方で、改良内容そのものについては「物足りない」と受け止める声も上がっており、販売現場では評価が分かれている。
トヨタは2026年7月1日、「プリウス」の一部改良モデルを発売した。現行モデルは2023年に登場した5代目で、低く伸びやかなフォルムと第5世代ハイブリッドシステムを採用し、従来以上にデザイン性と走行性能を重視したキャラクターに仕上げられている。今回の改良では、雪道での走行安定性を高める新モード「スノーエクストラ」が加わったことが大きな注目点となっている。
現行プリウスのパワートレインは、1.8Lと2.0Lのハイブリッドモデル、そして2.0Lのプラグインハイブリッドモデルの3種類が用意されている。駆動方式は2WDのほか、電気式4WDシステム「E-Four」を選択できるが、プラグインハイブリッドモデルについては2WDのみの設定となる。ボディサイズは全長4600mm、全幅1780mm、全高1420〜1430mmで、モノフォルムシルエットを踏襲しながらもピラーをさらに寝かせ、クーペらしさを強めたエクステリアが特徴だ。
今回の一部改良では、車速感応オートパワードアロックが全グレードに標準装備された。さらに上級グレードの「Z」には、対向車や先行車を検知して自動でハイビームとロービームを切り替えるアダプティブハイビームシステムが採用され、夜間走行時の安全性と利便性が高められている。
なかでも注目されているのが、4WDモデルに新たに設定された「スノーエクストラ」モードだ。雪道特有の滑りやすい路面での安定性を高める走行モードとして、積雪の多い地域のユーザーから好意的に受け止められているという。あわせて新色「ニュートラルブラック」も設定され(エントリーグレードの「X」を除く)、外観面での選択肢も広がった形だ。
グレード構成は、1.8Lエンジンを搭載しビジネス用途向けに位置づけられる「X」、2.0Lエンジンを搭載する「G」「Z」、そしてプラグインハイブリッドモデルの「G」「Z」となっている。価格帯は279万6200円から464万5300円までとなっており、幅広いユーザー層に対応するラインナップが維持されている。
一方で、今回の改良内容については、販売現場から「物足りない」と受け止める声も上がっているという。全面的なモデルチェンジではなく一部改良という位置づけである以上、変更点が限定的であることは想定の範囲内ともいえるが、購入を検討していたユーザーの中には、より大きな変化を期待していた層も少なくなかったようだ。
現行の5代目プリウスは2023年1月の発売以来、環境性能と燃費性能の高さに加え、スポーティなデザインを打ち出したことで、従来のプリウスのイメージを刷新してきたモデルでもある。プリウスは1997年に世界初の量産ハイブリッド車として登場して以来、時代ごとのニーズに応じて進化を重ねてきた経緯があり、今回の改良もその延長線上に位置づけられる取り組みといえる。
今後、今回の一部改良が実際の販売動向にどのような影響を与えるかは、現時点では公式な発表はありません。雪国ユーザーからの好評価が販売台数にどこまで反映されるのか、そして「物足りない」とされる声が今後の商品展開にどう反映されていくのか、引き続き注目が集まりそうだ。